欧州連合(EU)欧州議会は24日、人権や自由の擁護活動をたたえるサハロフ賞を、中国で国家分裂罪に問われ服役中のウイグル族経済学者、イリハム・トフティ氏に授与すると発表した。ウイグル族と漢族間の和解や相互理解に努めたと評価した。
消し去られる「ウイグル」=親から離される子供、家で監視も
 サッソリ議長は声明で、中国政府に対し「トフティの釈放を強く要請し、中国における少数民族の権利を尊重するよう求める」と訴えた。イリハム氏への授与は中国政府の反発を招きそうだ。
 イリハム氏は、自ら運営するインターネットサイトを通じ中国新疆ウイグル自治区の現状を発信。中国の発展からウイグル族が排除されていると論じてきた。こうした活動が原因でイリハム氏は2014年に中国当局に拘束され、無期懲役を言い渡された。欧州議会は、17年以降に100万人以上のウイグル族が収容所に抑留されたと指摘している。


2019年10月24日 時事
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102401261&g=int