以下の記事などで取り上げてきている、中国の新疆ウイグル自治区で行われているウイグル族への弾圧についてのニュースです。
中国が少数民族へ「串焼き」拷問、動画も流出し非難殺到!世界的な問題に(2019年2月26日)
https://pattayaja.com/2019/02/16/2800/

本日の2019年10月7日、アメリカの大手メディアであるCNNは、中国が支配する新疆ウイグル自治区で、中国共産党政府から凄まじい人権弾圧を受けているウイグル族の数百人が、目隠しをされ、後ろ手に縛られ、中国の警察官に連行される姿と見られる駅で撮影された動画が公開された事を報じました。

CNN)収容者数百人を目隠しで護送か、ネットに動画 新疆ウイグル自治区 (2019年10月7日)
https://www.cnn.co.jp/world/35143630.html

(CNN) 目隠しをされ、後ろ手に縛られた数百人の男性が、中国の警察官の先導で鉄道駅の中庭のような場所に引き出されたとみられる動画がこのほどネット上に公開された。これを受け、中国北西部・新疆ウイグル自治区の施設に収容されたイスラム教徒らへの弾圧を巡り、新たな懸念の声が上がっている。

ドローンで上空から撮影したとみられるこの動画は先週、匿名で公開された。頭をそられた数百人の男性が鉄道駅の中庭らしき広い場所に座っている。男性の多くは紫とオレンジのベストを着用しており、そこには「カシュガル拘置所」の記載がある。

目隠しをされたこれらの男性を、特別機動隊(SWAT)の制服を身に着けた警察官数十人が監視している。

CNNはこの動画の信憑(しんぴょう)性や撮影された日付を独自に確認できていない。動画について、中国外務省へ繰り返しコメントを求めたが返答はなかった。

新疆の当局者は4日、CNNに向けた声明で「法に準拠した犯罪の取り締まりは、あらゆる国で共通して行われている」と強調。「新疆での犯罪取り締まりは、民族や宗教と一切関係がない。司法当局が拘置所の収容者を護送するのは普通の司法行動だ」と述べた。

中国の受刑者は通常、護送の際に目隠しをされる。動画の男性らが犯罪行為のために拘束されているのか、あるいは別の理由によるのかは不明。

この2年半、中国はウイグル族や、イスラム教徒が多数を占める少数民族の出身者を数十万人拘束してきた。政府はこれらの人々を収容する施設を「反過激主義の教育」や「職業スキルの訓練」を行うセンターだと説明している。

しかし元収容者がCNNに語ったところによると実態は捕虜収容所に近く、内部では虐待や暴力による脅迫が横行しているという。

上記記事で取り上げられているドローンで撮影されたと見られる動画は、以下の動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=gGYoeJ5U7cQ


映像については、CNNのみならず米、英、豪など海外各国のメディアも取り上げています。
この映像については日の光が影の長さなどから、2018年の新疆ウイグル自治区の駅で撮影されたものと見られています。

PJA NEWSでは、ウイグル族への弾圧については以下のように、日本語の漫画で伝える取り組みなどもご紹介してきました。

PJA NEWS)中国共産党に侵略された悲惨、その告発を日本人が漫画に(漫画付き) (2019年9月9日)
https://pattayaja.com/2019/09/09/6254/


2019年10月7日 pattayaja
https://pattayaja.com/2019/10/07/6890/