マレーシア工科大学で学んでいたグリゲイナ・タシマイマイティさんの消息が、故郷の中国・新疆ウイグル自治区に戻った昨年12月26日以来、分からなくなっています。

グリゲイナさんの家族や友人は、政治的再教育のための施設に拘禁され、拷問や虐待の危険にさらされているのではないか、と懸念しています。
現在、新疆ウイグル自治区当局は、ウイグル族などイスラム教徒の少数民族に対して強硬な取り締まりを行っており、宗教家や海外につながりがある人たちが狙われています。そんな状況を心配した友人や家族は帰国を止めようとしましたが、グリゲイナさんは連絡が取れなくなった両親のことが心配だからと、反対を押し切って帰省しました。

グリゲイナさんはマレーシアを発つ前に、無事の合図としてウィーチャット(微信・中国のソーシャルメディア)のプロフィール写真を毎週変えると友人と約束していました。帰国後、写真が差し変わったのは1度だけで、数週間後には陰鬱なモノクロ写真に変わりました。刑務所にいるように見えるものでした。

拘束されているグリゲイナさんを今すぐ釈放するよう、中国当局に要請してください!

ウイグル自治区では弾圧の対象になった人たちが「反過激主義センター」「政治学習センター」「教育と転換センター」などと呼ばれる再教育施設に、不当に拘束され、中国の法律や政策を学ばされます。報道によれば、自治区政府は留学中のウイグル人全員に帰国を命じる方針を打ち出し、帰国した学生たちを懲役刑にしているとのことです。

詳細は以下のアムネスティサイトで 
https://www.amnesty.or.jp/get-involved/action/uighur_201808.html