独自動車大手ダイムラー傘下の高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」の宣伝広告にチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の言葉が引用されたことに中国内で反発が起き、ベンツの中国販売会社が謝罪に追い込まれた。一大市場である中国での批判に対応を余儀なくされたようだ。
 発端は、5日にインスタグラム上に投稿されたベンツの広告。車の写真とともに「あらゆる角度から状況を見れば、よりオープンになる」とのダライ・ラマの言葉が英語で掲載された。

 中国からアクセスできないインスタへの投稿にもかかわらず批判が拡大。人民日報系ニュースサイト「人民網」にも「中国人民に対する挑戦だ」とする論評が載った。

 広告は間もなく削除され、6日には中国版ツイッター「微博」のベンツ公式アカウントに「国民感情を傷つけたことに謝罪する」との声明が中国語で流れた。中国メディアによるとベンツの中国での販売台数は伸びており、昨年は60万台を超えたという。

 中国外務省の耿爽副報道局長は、7日の会見で「間違いを知り改めることは基本的な道理だ」などと語った。

2018年2月8日 朝日
https://www.asahi.com/articles/ASL275FQVL27UHBI027.html