17日放送の「そこまで言って委員会NP」(読売テレビ)で、高須クリニック院長の高須克弥氏が、中国・チベット自治区の現状を報じないマスメディアに強い怒りをあらわにした。

「年忘れキャラ祭り! 怒りのゴングショー!」と題し、高須氏が「中国に忖度して“チベット弾圧”を報じないマスメディア」に対する思いをぶちまけた。
まず番組では、英・オックスフォード大学が2010年に出版したジェノサイド(集団殺戮)のハンドブックの内容を紹介。中国政府は1950年代初頭のチベット侵略、1966〜1976年に発生した文化大革命中にチベットと内モンゴルで集団虐殺を進めたというのだ。

また、チベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ14世は、チベットと内モンゴルを「自治区」として中国に編入して以来、中国政府は殺戮だけでなく、「文化的ジェノサイド」も行っている、と主張しているという。1950年代以前、チベット内には2500もの仏教寺院があったが、ダライ・ラマ14世が1959年に亡命した後、わずか70を残してすべて破壊されたそうだ。十数万人いた僧侶のうち、97%が強制的に還俗させられたという。

こうした現状を報道しない世界のマスメディアに対し、高須氏は激しい怒りを隠せないよう。高須氏は、中国人が「高須クリニック」を「ナチスクリニック」と中傷していると訴え、困っている人を救っている自身を「ジェノサイド、ホロコーストの推進者」と同様に言い募ることに「すごく怒ります!」とコメントする。

さらに高須氏は、日本のメディアが中国から情報を得ている実情を紹介。「中国ににらまれたくない」と忖度して、中国に不都合な報道をあまりしないと指摘した。

2017年12月17日  http://news.livedoor.com
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