中国で、夫が政治犯として逮捕され、亡命を余儀なくされたチベット族の女性の姿を描いたドキュメンタリー映画が18日、都内で公開され監督の小川真利枝さんが「主人公と同じように厳しい状況に置かれた多くの人たちに思いをはせてほしい」と呼びかけました。
映画「ラモツォの亡命ノート」は、中国で、政府に批判的な映画を制作した夫が国家の分裂をあおった罪で有罪判決を受け、インドへの亡命を余儀なくされたチベット族の女性を8年にわたって追ったドキュメンタリー作品で、主人公が、厳しい状況の中で強く生きる姿を描いています。
この映画の公開が東京・東中野の映画館で18日から始まり、上映後、小川監督と、来日した主人公のラモツォさんが、あいさつを行いました。

この中で小川監督は「映画を通じて、強く生きる主人公の姿を伝えたいと思いました。主人公と同じように厳しい状況に置かれた多くの人たちに思いをはせてほしい」と呼びかけました。

ラモツォさんの夫は3年前に釈放されましたが、現在も当局の監視下に置かれ、中国から出国できないということで、家族の再会は果たせていません。

ラモツォさんは「私の人生は苦労ばかりですがこの映画を通じて、困難を乗り越えられる人が増えたらうれしいです」と話していました。

映画「ラモツォの亡命ノート」は、東京の「ポレポレ東中野」で、来月1日まで公開されています。

nhk


11月19日 NHK

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171119/k10011228351000.html