チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が26日、埼玉医大の日高キャンパス(埼玉県日高市)で「医学の進歩と温かいこころ」との題で講演し、学生ら約850人が聞き入った。

 ダライ・ラマは「愛情を求めたり、愛情を育んだりする心が減ってしまうと、民族・宗教の違い、貧富の差、職種の違いを取り上げて問題をつくり出す」と指摘。「最近では教育システムの中に、心の平和を育むための教えが欠けている。物質志向の教えで、心の価値を高めていこうという思いが不足してきた」と訴えた。

 埼玉医大創設者が1960年代、チベット難民の子女を招いて支援したゆかりがあり、訪問は3回目という。

2016/11/26 北海道新聞
http://dd.hokkaido-np.co.jp/entertainment/culture/culture/1-0342387.html