来日中のチベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世が16日、国会内で講演し、中国の圧政下にあるチベットの現状について「古代から伝わってきた文化が消えてしまう危機にある。一人の僧侶として、仏教の形を維持していきたい」と訴えた。
 中国政府については「世界に大きく貢献できると思うが、現在の政治システムを維持する限り可能でない」と指摘。その上で「チベット人が持つ不屈の精神は変わっていない。国際社会がチベット問題に関心を寄せてくれることは、私たちが希望を持てるサインだ」と述べた。

 超党派の有志議員はこの日、チベットの現状への理解と支援を目的とする「日本チベット国会議員連盟」(代表世話人・下村博文自民党幹事長代行ら)を設立。自民、民進、維新、日本のこころの各党議員36人が世話人として参加した。

2016.11.16 産経
http://www.sankei.com/politics/news/161116/plt1611160034-n1.html