明治時代に日本人として初めて鎖国状態のチベットに潜入し、著作「西蔵旅行記」を残した堺市出身の僧侶河口慧海(1866〜1945年)が、チベットを脱出した際の困難な体験を記した日記が、東京都世田谷区の親族宅で見つかった。堺市が26日、発表した。

 今年は慧海の生誕150周年。日記は堺市博物館で10月26日から12月4日まで一般公開される。
 市によると、西蔵旅行記に脱出時の記載があり、日記はこれを裏付ける内容。仏典を学ぶため当時の首都ラサに滞在していた1902年1月から、密入国が発覚することを恐れてインドのダージリンに逃れた後の同8月までが記載されている。

2016年9月26日 上毛新聞
http://www.jomo-news.co.jp/ns/2016092601001615/news_zenkoku.html