中国共産党に批判的な書籍を取り扱う香港の銅鑼湾書店の関係者が中国本土で拘束されていた問題で、香港政府は6日、香港に帰還した店長の林栄基氏の引き渡しを求める中国の公安当局の要求に応じない方針を示した。中国と香港の間で犯罪容疑者の引き渡しに関する取り決めがないため。
 中国の公安当局は5日、中国本土の顧客向けに発禁本を発送するなど「違法経営」の罪を犯したとして、林氏は本土に戻って調査を受けるべきだと主張。自主的に戻らない場合は「刑事上の強制措置」をとると警告した。

 香港政府の黎棟国・保安局長(閣僚)は6日の記者会見で、「一国二制度」の下で中国の公安当局は香港で権力を行使できないと反論した。

 林氏は中国当局に約8カ月間にわたって拘束された後、香港に残していた書店の顧客リストを持ち帰ることを条件にいったん保釈されたが、香港にとどまって拘束の実態を暴露していた。

日経 2016/7/6
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM06H4X_W6A700C1FF2000/