中国から逃れた亡命ウイグル人の組織でつくる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長が1日、鎌倉市役所を訪問し、ウイグル族に対する中国政府の弾圧の現状を訴えた。
 ラビア議長は松尾崇市長と会談。「中国政府の弾圧で、ウイグル人は迫害され、文化も破壊された。その結果、多くのウイグル人が海外に逃れている」とした上で、「文化都市である古都・鎌倉からウイグルの民主化実現に向けて世界に発信してほしい。ウイグル問題への関心を高めるきっかけにしてもらいたい」と述べた。

 松尾市長は「窮状を聞くにつれ、胸が痛む。市としても力になっていきたい」と話した。

 同会議によると、ウイグル族が多く住む中国西端の新疆ウイグル自治区では1950年代以降、ウイグル族への弾圧が強まり、宗教や文化活動も抑圧されているという。

 同会議は2004年に設立された世界最大のウイグル人の組織。

産経 2016.6.2
http://www.sankei.com/region/news/160602/rgn1606020025-n1.html