中国本土の禁書を扱う香港の書店関係者の失踪事件について、ハモンド英外相は英議会への報告書で、英国旅券を保有する男性が「(香港の)法律の手続きを経ず、意思に反し(中国本土に)移送された」と指摘、香港の高度な自治を保障する中英共同宣言の「重大な違反」だと非難した。英メディアが13日までに伝えた。これに対し中国外務省は「強烈な不満」を表明した。

 英国は、香港の在り方をめぐって1984年に調印した中英共同宣言に基づき、返還後の香港での高度の自治や言論の自由の状況を評価する立場にあるとしている。【共同】

毎日新聞2016年2月14日
http://mainichi.jp/articles/20160214/ddm/007/030/072000c