[北京 26日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は、チベット独立派との戦いを継続する方針を強調した。チベット関連の指導部会合で述べたもので、25日夜に国営メディアが報じた。「独立派との断固たる戦い」を表明したという。

 また中国政府は、チベット仏教の最高指導者でインドに亡命しているダライ・ラマ14世が提唱する「真の自治」構想を受け入れない姿勢をあらためて示した。
 今年は、チベット自治区設立50周年に当たるほか、ダライ・ラマが80歳を迎える節目の年。

 ダライ・ラマは、独立ではなく「中道」と呼ぶ真の自治を求めている。中国政府は、チベットにはすでに実際の自治が認められているとし、独立の隠れ蓑にすぎないとして中道論を一蹴している。

 チベットでは外国メディアの立ち入りが厳しく制限されるなど、厳重な警備態勢が続いており、独立した実態調査が困難となっている。

朝日 2015年8月26日
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN0QV0V3.html