中国の新疆ウイグル自治区の代表団は北京で記者会見を行い、「現在、自治区では暴力事件が活発に起こっている時期だ」とし、今後、取り締まりを強化していく方針を明らかにしました。

 少数民族問題を抱え暴動などが絶えないとされている中国の新疆ウイグル自治区ですが、自治区の代表団は10日、全人代=全国人民代表大会に合わせて北京で記者会見を行いました。

 代表団はウイグルで起きている暴動について、「一部の極端な過激思想を持った人間によるテロ」とし、現在も暴動が絶えず起こっていることを認めました。

 「歴史と現実を包括的にみれば、新疆は現在、暴力テロ事件の活発期だ」(ウイグル自治区共産党委員会副書記・車俊氏)

 そのうえで、「法にのっとり厳しい打撃を与える」とし、今後も取り締まりを強化していく方針を明らかにしました。

 ウイグル自治区では、女性が民族衣装のスカーフを着用することを禁じるなど少数民族に対する弾圧的な政策がとられ、反発を招いています。こうした現状について、自治区の代表団は「一部の極端な宗教を禁じることで、合法的な宗教活動を守っている」との主張を展開しました。

2015年3月10日 TBS
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2441319.html