滋賀県高島市朽木市場の慶寶寺(けいほうじ)で、チベット仏教に関連するとみられる仏画が見つかった。制作時期や寺に持ち込まれた経緯は分かっておらず、地元住民は不思議がっている。

 仏画は縦約51センチ、横約34センチで布製。剣と弓を携え、白馬に乗った人物を中央部に据え、下方部には馬や犬とみられる動物を配している。細密な描写で、顔料で着色されていた。
 同寺の檀家総代で旧朽木村史編集委員長の石田敏さん(68)=同市朽木市場=が今年4月、本堂裏の物置を片付けていた際、棚に丸めた状態で置かれているのを見つけた。

 石田さんがチベット仏教の絵画の研究書などを調べ、構図が類似した仏画を発見。画面中央部に描かれているのは仏法を守る護法尊と推測した。その後、京都市内の博物館に仏画を持ち込んだが「チベット仏教に関わる仏画とみられるが、制作年代は分からない」との回答を受けた。

 同寺は1495(明応4)年創建とされる天台真盛(しんせい)宗の寺院で、チベット仏教とつながりはない。石田さんは「檀家の古老に尋ねても『こんな絵は初めて見た』と言われ、寺の文献にも記述がない」と困惑する。

 18日午前10時からは同寺で、この仏画について石田さんが講演。近江聖人中江藤樹記念館(高島市)の中江彰元館長が、20世紀初頭に大蔵経を求めチベットを訪れた同市出身の研究者青木文教の足跡を紹介する。無料で事前申し込み不要。

2014年10月17日 京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20141017000023