【北京時事】中国外務省の洪磊・副報道局長は18日談話を発表し、ベトナムで発生した反中デモが暴徒化し、多数の中国人が死傷したことを受け、「中越間の交流・協力の雰囲気と条件が破壊された」として、両国間の一部交流計画を当面停止すると発表した。ベトナムへの渡航自粛も併せて即日実施する。

 洪副局長は「中国側は今後の情勢を見てさらなる措置を取ることを検討する」と警告しており、ベトナムへの制裁措置が拡大する可能性がある。
 中国政府は2010年9月、沖縄県・尖閣諸島周辺で海上保安庁巡視船に衝突した中国漁船の船長が逮捕された際も「中日双方の往来に深刻な損害を与えた」と抗議し、政府間交流の停止などの対抗措置を取った。ベトナムとの間でも同様に政府間・経済交流などに影響が出る可能性が高い。

 中国政府はベトナム政府に対して損害賠償も要求。ベトナムにとって経済面などで中国との交流が停止すれば、大きな打撃を受けることは確実。中国共産党・政府が制裁措置などでベトナムに強硬姿勢を強めるのは、反中デモの契機になった南シナ海での石油掘削に関してベトナム側に譲歩しない姿勢を印象付ける狙いもありそうだ。

2014/05/18 時事
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014051800047