中国の新疆ウイグル自治区では頻繁にウイグル人による過激行為がなされている。しかし、それをテロと簡単に片づけていいのだろうか。なぜそうのような行為に走るのか、そこに問題があることを、多くの人は知っている。中国政府は、ワンパターンでテロ行為と片づける。テロと言えば、国民や世界も同情すると思っているのだろうか。問題の根本がなくならなければ、彼らの不満はさらに爆発し続けるだろう。

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以下、NHK記事より

新疆ウイグル自治区の警察襲撃は「組織的テロ」

先週、中国の新疆ウイグル自治区で、警察車両が襲われたとされる事件について、現地の警察は、首謀者としてウイグル族とみられる人物の名前を挙げ、訓練を受けた13人による「組織的で計画的なテロ」と断定しました。

中国国営の新華社通信は今月14日、新疆ウイグル自治区のアクス地区ウチトルファン県で警察車両が襲われて、住民や警察官合わせて4人がけがをし、事件に関わった8人が警察に射殺され、3人が自爆したなどと伝えていました。
これについて、新華社通信は16日、現地の警察が事件の全容を解明したと報じました。それによりますと、首謀者としてウイグル族とみられる1人の名前を挙げ、この人物が3年前から過激な宗教思想を広め、去年9月以降、その影響を受けた者が集まってテロに関する動画を視聴したり、訓練を行ったりするようになり、13人からなるグループが作られたとしています。
そして、このグループは、先月以降、犯行に使われた車両を購入したほか、爆発物などを製造し、爆発のテストも繰り返したうえで、襲撃の機会をうかがっていたと指摘し、今回の事件を「組織的で計画的なテロ」と断定しました。
イスラム教を信仰する人が多いウイグル族は「中国政府の宗教政策が抑圧的だ」などと反発していますが、政府は自治区の独立を主張するテロリストが活動しているとして、ウイグル族への締めつけを強めています。

2014年2月17日 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140217/k10015289851000.html