【新唐人2013年12月23日付ニュース】北京、上海などの大都市がスモッグに覆われている中、チベット自治区のラサは19日、深刻な黄砂に見舞われました。ネットユーザーらは、「とうとう中国最後の浄土まで灰色に染まってしまったのか」と嘆いています。内陸部の陝西省西安市でも深刻なスモッグ天気が現れ、大気品質の劣悪な都市にランクインしました。


19日、チベットのポタラ宮は灰色の黄砂に覆われ、観光客が記念写真を撮る事もできません。視界は5km未満で、ラサのクンガ空港では着陸ができないため複数の飛行機が引き返しました。ラサ市当局の公式サイトは、当日午後2時の大気品質指数は500。重度の汚染であると発表。うち、PM10の1立方メートルあたりの平均濃度は885.9マイクログラム、微小粒子状物質PM2.5の濃度は157.2マイクログラムに達しました。一方、世界保健機関WHOが推奨するPM2.5の濃度は20マイクログラム以下です。

ラサ市民 斎さん
「ここ数日の天気は灰色でかすんで、よく見えません。もうかなりよくなりました。ラサは黄砂が多いです」

ラサ市民 陳さん
「黄砂の影響、そのうえ高原地帯なので、3〜5日後は回復するでしょう。チベットでは今までなかったことで、交通にも影響が出ています」

20日朝、当局が発表した全国74の都市の大気品質データによると、ラサも初めて大気品質ワースト10に入りました。

ラサ市民 姚さん
「スモッグもありますが、こちらは主に黄砂です。最近は雨も雪も降らず、乾燥すると黄砂が発生します」

報道によると、スモッグは人体に害を及ぼし、特に肺に対する影響が大きく、長期間汚染地区で生活する場合、肺がんにかかる確率が断然高くなります。16日、内陸部の西安市も深刻なスモッグに見舞われ、大気汚染指数は連日400以上を記録。とうとう大気汚染が最も深刻な都市にランクインしました。

新唐人テレビ 2013年12月23日
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/12/22/atext1028694.html (中国語)