来日中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(78)は16日、千葉工業大(千葉県習志野市)で講演し、「日本人に対して核兵器が使用されるなど、20世紀は暴力の世紀だった」とした上で、「未来は現在に依存している。暴力のない、より平和な未来を築く機会が今にあり、その責任を負っているのは若者の皆さんだ」と訴えた。

 講演会は「宗教者の立場から見る科学の役割」がテーマで、学生ら約500人が参加。ダライ・ラマは「技術、科学は建設的、生産的にも、破壊的にもなり得る」とも語った。

 講演後、米国のフォークグループ「ピーター・ポール&マリー」(PPM)のピーター・ヤーローさん(75)が登場し、いじめ撲滅を願ったダライ・ラマの詩を基に作った新曲「決してあきらめないで」を日本で初披露した。(共同)

産経 2013.11.16
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131116/chn13111613550003-n1.htm