中国・新疆ウイグル自治区カシュガル地区で、9月26日からの約1カ月間で、少なくともウイグル族15人が特殊警察部隊によって射殺され、約100人が逮捕された。米政府系放送局ラジオ自由アジアが伝えた。

中国当局の主張では、射殺・逮捕したグループは10月の国慶節(建国記念日)の連休期間中にテロを計画していたという。同地区では、8月にもテロを計画しているなどとして、ウイグル族の人々が射殺される事件が相次いだ。

また、AFP通信が伝えたところによると、新疆ウイグル自治区では、「ジハード(聖戦)」を呼びかけた疑いで7〜8月の間に139人が中国当局に拘束されるなど、情勢が緊迫している。
中国に侵略され、自由を奪われ、人々が弾圧され続けているウイグルやチベット、内モンゴルでは、たびたび自治区の人々と治安当局との間で衝突が起きている。その際、中国当局は必ず、自治区住民が「テロ」や「暴動」を起こしたと発表して、自らの正当性を誇示する。

今月22日にも、ジュネーブの国連人権理事会で行われた人権定期審査の前に、中国政府は、国連欧州本部の記者クラブに対し、同日会見を予定していた「世界ウイグル会議」のドルクン・エイサ事務局長を「テロリスト」呼ばわりして、執拗に会見の中止を求めた。

一方、こうした人権弾圧を招かないよう、一国二制度が続く香港では、自由を守る戦いが行われている。2017年に行われる香港行政長官選挙に関して、香港市民が普通選挙の実現を求める声が高まっているのだ。

現在は1200人の選挙委員による間接選挙となっているが、委員の大半が親中派であり、事実上、親中派しか当選できない。中国政府は07年に、17年の選挙には普通選挙を導入することに同意したが、選挙が近づくにつれ、この同意を引っくり返そうと、香港の出先機関などを使って、陰に陽に民主派の候補が出馬できない状況をつくり出そうとしているわけだ。20日には、約8万人が香港中心部に繰り出し、普通選挙を求める大規模なデモを行っている。

香港では、2011年7月に、中国の一党独裁を批判する40万人規模のデモが起こり、今年の元旦には、親中派の梁振英・行政長官の辞任を求める民主化要求デモが行われ、主催者発表で13万人を超える人々が参加した。

香港は、中国の"自治区"のひとつになるのではなく、逆に中国本土を香港化して自由の国へと生まれ変わらせる使命がある。それによって、ウイグルやチベットなどの自治区の人権弾圧をも救うことができるはずだ。香港の人々の自由を求める戦いは、中国本土や自治区の人々に自由を取り戻す戦いでもある。

2013.10.26 the-liberty
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6844