【ジュネーブ時事】ローマ法王ベネディクト16世(85)は25日、カトリックの総本山であるバチカンでクリスマスのメッセージを読み上げ、内戦下のシリアで続く虐殺行為の早期終結と政治的解決を目指した対話を呼び掛けた。また中国の習近平新体制に「宗教の貢献を尊重」し、信教の自由を認めるよう求めた。
 法王はシリア情勢に関し「戦闘で深く傷つき、分断されたシリア国民に平和が訪れるように」と祈った。またキリスト教徒を狙ったアフリカのナイジェリアやマリでの暴力を「残虐なテロ」と厳しく非難した。
 一方、中国の新体制には「寛大な人々と世界のために友愛社会を築く」よう訴えた。同国にはバチカンと中国政府がそれぞれ公認するカトリック宗派があり、バチカン系カトリック信者が活動を制限されている。

時事ドットコム 2012/12/25
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