Tibet Timesによれば、北京で開催中の「十八党大会」に合わせ、アムド、ゴロのマチェン県青海省果洛チベット族自治州瑪沁県)ではドムコク郷を中心に厳打軍事訓練とうものが行われ、15歳から65歳までの住民全てが殴られたという。

この軍隊と警察による、言うところの「厳打訓練」は10月24日からマチェン圏一帯で始まった。11月3日からはドムコク郷でマチェン県の警察官、ドムコク郷の警察官、及び軍の110厳戒班が参加し、10日間に渡り厳打訓練が行われつつあるという。
ドムコク郷ではこの訓練に15歳から65歳までの全ての住民が参加するよう命令され、もしも、これに参加せず、家に留まっているならば、警官が強制的に連行するために出動すると脅された。こうして郷中心部に集められた住民はみんなまず暴力的に頭を剃られ、全員が殴られた。道の傍に隠れている者や逃げようとする者も全員連れ出され、酷い暴力を受けたという。

特に、この地域でチベット文化向上のために努める会の代表や副代表、歌手、芸術家、チベット語擁護のために働く者は激しい暴力を加えられた。11月5日に「マチェン地区文化振興協会」会長のゴンポ・タシと助手のウゲン・ツェリンは重傷を負い、現在ゴロの人民病院に収容されている。その他、病院に担ぎ込まれたものも数人いるという。他の人々も暴力を受けた後、家で床に伏している人が沢山いるとのこと。

地元の人々は「この厳打訓練は『十八党大会』を口実に、普段地域でチベット文化やチベット語擁護のために働いている人々を、公衆の面前で殴りつけることにより、チベットの諺に言うところの『羊を殺しヤギを震い上がらせる』というやり方で、住民を脅すためにやっているのだろう」と言う。

参照:10日付けTibet Timesチベット語版
http://www.tibettimes.net/news.php?showfooter=1&id=6886

2012年11月11日  チベットNOW@ルンタ
http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51769030.html