ブータン大の教員が講演したシンポジウム

 王立ブータン大の教員3人を招いたシンポジウム「ブータンに学ぶ『幸福学』」が8日、秋田大手形キャンパスで開かれた。学生や市民ら約100人が参加、国民総幸福量(GNH)という独自の指標を取り入れているブータンの現状から幸福について考えた。秋田、ブータン両大が7月に締結した国際交流協定に基づく事業の第1弾。
 ブータン大言語文化学院のルンテン・ギャツォ所長は、「幸福—人生の目的」と題して講演。物質的な充足感で得られる幸福はごく一部であるのに、世界各国では富の蓄積や社会的名誉の獲得に多くの努力が払われていると指摘。ブータンでも経済発展に伴い、同様の傾向が出ているとし、「家族や社会、自然との調和の重要性を理解しないことが一番の問題。他人からどう評価されるかではなく、周囲との関係を大切に、現状をありのままに受け入れることが本来の幸福だ」と述べた。

 このほか、王立健康科学院のネザン・ワンモ産学連携学部長が「ブータン王国入門」、ブータン大のドルジ・ティンレー研究・渉外担当理事が「ブータンにおけるGNH教育」と題して講演した。

 手形キャンパスのインフォメーションセンターでは14日まで、ブータンの写真パネルや民族衣装を展示した「ブータン展」が開かれている。入場無料。午前10時半〜午後5時(土日は休館)。

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