幸福の国ブータンから「幸福学」を学ぶシンポジウムが8日、秋田大60周年記念ホールである。同大と協定を結んだ王立ブータン大の教員らが同国の提唱する国民総幸福(GNH)の政策などについて講演する。あわせて7〜14日は、ブータンの人の生活や伝統を伝える品々を飾ったブータン展も開かれる。
 ブータンはヒマラヤ山脈の南にあり、人口約70万人、国土は九州と同じくらいの小国。2005年の国勢調査で「あなたは幸福ですか」の質問に、97%が「はい」と答えるなど、幸福の国として知られる。


 秋田大は7月、ブータン大と交流協定を結んだ。東洋医学が主流のブータンからは、秋田大に西洋医学の講義や人材育成などの要望があるという。秋田大は、ブータン独自の幸福論を学ぼうとしている。
 シンポジウムの1部はネザン・ワンモ王立健康科学院産学連携学部長が「ブータン王国入門」、2部はルンテン・ギャツォ言語文化学院所長が「幸福 人生の目的」、3部はドルジ・ティンレー王立ブータン大学研究・渉外担当理事が「ブータンにおけるGNH教育」と題して講演する。午後2〜5時。無料。
 展示会では、ブータンを視察で訪れた職員が撮った写真54枚のほか、一般家庭の生活を再現したパネルなどを展示する。

朝日 2012年11月07日 
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000001211070001