中国浙江省寧波市で28日、化学工場の拡張工事に反対する住民デモがあり、3千人以上が市政府庁舎前に集まり、抗議活動を行った。参加者らは工場の拡張が健康被害や環境汚染を招くとして計画を推進する市政府の責任を追及、計画中止や市長の辞任も求めた。

 デモは22日からほぼ連日行われており、28日は最大規模となった。最高指導部が交代する共産党大会の開幕を11月8日に控え、社会の不安定ぶりをあらためて露呈した。

 住民らは28日午前、インターネット上での呼び掛けに応じて市中心部の商業地区に集合し、「寧波を守れ」「市長は辞めろ」などと叫びながら大通りをデモ行進した。市政府庁舎前に到着すると計画中止を訴える横断幕を掲げ、警官隊とにらみ合いになった。時折小競り合いも起き、怒号とともに多数のペットボトルが警官隊に投げ付けられた。(共同)

産経新聞 2012.10.28
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