中国江蘇省の南通市啓東で28日に起きた、王子製紙南通工場からの排水管建設計画に対する抗議デモについて、29日付の中国各紙はほとんど報じておらず、情報を封鎖した。最近明らかになっているだけでも、4月に重慶市で、今月初めには四川省で住民が地元政府への抗議デモを行ったが、いずれも報道規制が敷かれたもようだ。
 情報封鎖は、最高指導部の交代人事が決まる今秋の中国共産党大会を控え、連鎖反応的にデモが飛び火し治安維持が難しくなる事態を恐れての措置とみられる。環境破壊や土地の強制収用、幹部の腐敗、天災や事故への対処など、各地で地元政府に対する不信は鬱積(うっせき)しており、今後も散発的にデモは発生しそうだ。

 国営新華社通信は28日、英文の記事のみで啓東で住民ら数千人がデモを行ったと伝えたが、暴徒化した点には触れず「警察はデモを妨害しなかった」とした。

 啓東では29日、当局が武装警察など多数を動員し地元政府の庁舎付近を封鎖。インターネットで呼びかけられた2日目のデモを封じた。デモ関連の情報は中国メディアのニュースサイトに掲載されておらず、中国版ツイッター「微博」での発言は削除されている。

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産経 2012.7.29
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120729/chn12072915350001-n1.htm