ロシアの極東地域は日本の広さの16倍あるが、過酷な機構のため人口流出が続く。、1991年には806万人だったが、2011年には640万人にまで人口が減少した。住民の4割が転出希望を抱き、働き盛りの世代では、定住したいと考えている住民は2%のみ。

 中国などからの移民で労働力をまかなっているが、「中国人は集団定住化して順法意識が低い」「人口圧力でいずれ極東は中国に占領される」と地元の人々は警戒や懸念を持つ。中国一辺倒では安全保障上の懸念があるという。

 日本からの投資や技術移転はロシアには大きな魅力がある。「日本との関係改善は重要」というロシアの認識が広まって来ているという。どこで、今回、玄葉光一郎外相とのロシア訪問で、当初予定になかった異例のプーチン大統領との会談が行われた。

(ニュースチベット文化圏)

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玄葉氏厚遇のロシア 極東開発で日本の協力を切望

  玄葉光一郎外相のロシア訪問では、当初予定になかったプーチン大統領との会談が行われた。ロシアの大統領が外国の一閣僚と会談するのはまれで、異例の厚遇といえる。ロシアは、長年の懸案である極東地域の開発に日本が本格的に参加することを切望しており、今月3日のメドベージェフ首相の北方領土・国後島訪問などで悪化した対日関係を少しでも改善したいとの意向がある。

 日本の16倍の面積がある極東地域は、ソ連時代、労働者に手当てを保証する優遇策を取り、人口を維持してきた。しかし、市場経済への移行で手当てが廃止された後は、過酷な気候や生活物資が手に入りにくいなどの理由で国内外への人口流出が始まり、1991年に806万人いた住民は、2011年には640万人に減少した。

 こうした状況に危機感を強めるロシア政府は連邦計画を策定。すでに02年からインフラ整備や資源開発などで1兆円以上の国家予算を投下してきた。

 計画は資源輸出に依存する現在の経済構造から脱却し、同地域に最先端産業を創出したいという長期戦略に基づいている。

 しかし、これまでの投資の効果は薄く、先月の世論調査によると、住民の4割が転出希望を抱き、特に働き盛りの世代に限ると、定住したいと考えている住民はわずか2%だった。

 労働力は、中国などからの移民が穴埋めしているが、地元住民からは「中国人は集団定住化して順法意識が低い」「人口圧力でいずれ極東は中国に占領される」と警戒や懸念する声が出ている。

 外交関係者も「お金や労働力だけなら中国を頼ればいいが、中国一辺倒では安全保障上の懸念が出てくるだろう」と話す。

 このため、日本からの投資や技術移転はロシアには大きな魅力だ。アジア重視外交を進める立場からも「日本との関係改善は重要」との認識も広まりつつあるという。

産経 2012.7.28
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120728/erp12072821420006-n1.htm