ポズナー米国務次官補(民主主義・人権・労働担当)は25日、ワシントンの国務省で開催された「米中人権対話」の終了を受け記者会見し、中国の人権状況は全体的に「悪化し続けている」と強調した。
 24日まで2日間開かれた人権対話では中国側に対し、渡米した中国の人権活動家、陳光誠氏のおいが勾留され、弁護士と接見ができない問題に「率直な懸念」を表明したことも明らかにした。

 ポズナー氏によると、米側はノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏、人権派弁護士の高智晟氏ら投獄された民主活動家の釈放を要求。中国当局の宗教や少数民族に関する政策に抗議してチベット族による焼身自殺が相次いでいることに「深い懸念」を示すなど、少数民族政策も取り上げた。

 これに対し中国の陳旭外務省国際局長らは、米国内の「差別や刑務所の状況」などについて問題提起したという。(共同)

産経 2012.7.26
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120726/amr12072614260004-n1.htm