「旭区は生まれ故郷のよう」と笑顔
 日本人に母国の味を知ってもらいたい―。ネパール生まれの飲食店経営者、セレスタ・エゲマニさん(39)が営むインド・ネパール料理店「ニューフルバリ」は、鶴ヶ峰本町の水道道沿いにある。過去に同国を7回訪れているアマチュア写真家、竹内弘和さん(70)=白根=は「店に初めて入ったとき、現地と同じ香りがした」と話す。
 実家が料理店というセレスタさんは、日本人教師との出会いなどを機に、日本でお店を開きたいと思うようになった。4店目で横浜は初というが、「旭区の人々は、街中で会っても気軽にあいさつしてくれる。家族のような雰囲気」と白い歯を見せる。

 ネパール料理というと、日本では辛くて店が不衛生というイメージも。「スパイスは本来の味を変えずに、辛さだけを調整している。きれいなお店で、おいしい料理を楽しんでほしい」。母国の味と、日本人のニーズを追求し続ける。

タウンニュース 2012年7月26日号
http://www.townnews.co.jp/0105/2012/07/26/152412.html