インド北東部のアッサム州で、少数民族とイスラム教徒の間で住民どうしによる激しい衝突が起き、これまでに36人が死亡、5万人が避難する事態となっており、インド政府は、軍の部隊を送り、鎮静化に努めています。
衝突が起きているのは、インド北東部アッサム州西部のブータン国境に近い地域で、先週から少数民族のボドの人たちと、イスラム教徒の間で住民同士による激しい衝突が起き、地元の警察によりますと、これまでに36人が死亡しました。

また衝突から逃れて政府の施設などに避難している人が、これまでに5万人に上っているということです。
こうした事態を受けてインド政府は、衝突が起きている地域一帯に夜間外出禁止令を出したほか、24日からは、軍の部隊を現地に送って鎮静化に努めています。

この地域では、少数民族の独立運動がくすぶっていることに加えて、移住してきたイスラム教徒との間で土地の所有権をめぐる問題も起きており、これまでにも住民同士の衝突がたびたび起きています。

NHK 2012年7月25日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120725/t10013855371000.html