2012年6月20日、英国ロンドン。「兄弟姉妹の皆さま。今日こうして皆さまにお話できることを嬉しく思います。このような機会には、私は皆さまと同じ一人の人間として話をします。私たち70億人の人間は皆、身体的にも精神的にも、そして情緒的にも変わりはありません。人によって髪の色が違ったり、鼻が大きかったり小さかったりしますが、それは二次的な相違でしかありません。私たちは誰もが幸せを望み、悲しみを嫌います。「今日、嫌なことがありますように」と願いながら一日を始める人は一人としていないのです。そう、誰にも幸福な生活を送る権利があるのです。」

LSE、フレデリック・ボナート・ブラウンタール基金、マトリックス・チェンバーズそしてシグリッド・ラウシング基金が開催したイベントに法王は参加され、LSEで講演を行われた。テーマは『不寛容への抵抗:倫理的、世界的な挑戦』。講演の中で法王は次のような話しをされた。先のことを考えず将来の展望もない状況では、人は意図せず問題を生み出してしまう。世界経済における危機的状況、気候変動そして貧富の差などがその例である。それらの問題は、人類の英知を使わず目先の満足を追究したために生じたのだ。

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ダライ・ラマ法王日本代表事務所 2012年6月21日