ミャンマーとの国境に近く、住民の13%がチベット仏教徒というアルナチャル・プラデシュ州で、州内初の本格的な大型仏教センターが完成した。6月13日付のナブバーラト紙が報じた。
 西カメング県に建設された同センターの設立発案者であるツォナ・ゴンテ・リンポチェ氏によれば、同センターは「ヒマラヤ文化中央研究機関(Central Institute of Himalayan Culture Studies)」に所属し、ビハール州およびウッタル・プラデシュ州、およびジャンム・カシミール州に次ぐ国内4番目の規模を誇るという。

 リンポチェ氏は、州内に仏教徒が多いことから同センターの建設を2000年頃に構想を開始。2010年5月には、ついに9,000万ルピーの国家予算がつくこととなった。同氏は、「これで、州内に居ながらにして仏教に関する集中した教育が受けられるようになるだろう」と、完成を喜んでいる。 

 これまでヒマラヤ文化中央研究機関では、わずか25名という限られた数の教員とインフラの不足から、十分な仏教教育ができない状況にあった。リンポチェ氏は今後、新しくなったセンターで、仏教関連の知識に限らず自立と持続可能な開発、そして民族アイデンティティの保存を目指した芸術品や工芸品の授業のほか、生態系のバランスや天然資源保全の意識を教えていきたいとしている。

 ダライラマ14世によって1971年に、著名な仏教僧の13番目の生まれ変わりであると認められたリンポチェ氏は、僧侶から政治家に転身し、現在はソーシャルワーカーでもある。今後は、同センターが、準大学(deemed university)として認められるようになると信じている。

ビジネスプレミアム 12/06/14
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