羽田空港に届いたモンゴルからの支援物資=2012年2月8日午後5時すぎ、在日モンゴル大使館提供
 モンゴル国民が東日本大震災の被災者支援として集めた同国特産のウールやカシミヤの毛布、セーターなど計9277点、約4.9トンが8日、チャーター便で羽田空港に到着した。9日、仙台市宮城野区の町内会に贈られ、寒さ厳しい仮設住宅の人々に届く。
 モンゴルから支援物資が届くのは3回目。駐日モンゴル大使館によると、毛布などは民間組織や企業など八十数団体が持ち寄ったもので、モンゴルの民間航空会社がボランティアでチャーター便を飛ばした。

 大使館の1等書記官、ビャンバスレンさんは「経済的に苦しかった90年代に日本が火力発電所改修や医薬品の支援をしてくれた。モンゴル国民にとって日本は最も親しみのある国。決して多くはないが、国民の温かい気持ちを受け取っていただきたい」と話した。

 物資は3日に到着する予定だったが、首都ウランバートルが氷点下40度を下回る寒波に見舞われ、飛行機の機器が故障して延期になっていた。

毎日新聞 2012年2月8日
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