台湾総統選が中国本土のネット上で高い関心を集めている。特に候補者3人によるテレビ討論会の内容が伝わると「これこそが民主主義だ」「うらやましい」と興奮の声が上がった。中国当局は民主化機運につながることを警戒し、規制を強化しているもようだ。

 今月3日に行われた初のテレビ討論会の様子は、映像が各サイトに転載され、内容が中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」を通じて広まり、ネット上では「台湾人が1票を通じ好きな指導者を選べるのはうらやましい」などと台湾の民主主義への称賛が相次いだ。

 ただ大手ポータルサイト「捜狐」からは、3日のテレビ討論会の特集が削除された。また3日の映像を載せていたポータルサイトの大半が、17日に行われた討論会の映像を掲載しておらず、中国当局が規制を強めていることをうかがわせた。(共同)

産経新聞 2011.12.18
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111218/chn11121816370002-n1.htm