中国当局に脱税の疑いで拘束され、6月に保釈された著名芸術家で人権活動家の艾未未氏が30日までに米誌ニューズウィーク(電子版)に寄稿し「(北京は)暴力の都市」と言い切り、基本的人権が尊重されず、貧富の差が大きいことなど、中国の現状を批判した。
 北京に住む艾氏は「北京で最悪なのは司法制度が信用できないことだ」と主張。自身が拘束された経験を踏まえ「(北京には)拘束するための多くの秘密の場所がある」と指摘し、中国当局による恣意的な人権活動家や陳情者の拘束を批判した。

 さらに艾氏は、北京の都市建設に関わりながら、苦しい生活を送る地方からの出稼ぎ労働者を「北京の奴隷」と称し、北京では人々が基本的な人権を享受できていないと訴えた。(共同)

産経新聞 2011.8.30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110830/chn11083022180011-n1.htm