世界ウイグル会議(WUC)は、女性一人と二人の子供を含む5人のウイグル人が、パキスタンから中国に送還されたことを強く非難する。彼らは厳しい処罰を受ける可能性がある。過去に中国に送還されたウイグル人は、送還後に、勾留、投獄、刑の宣告、拷問、処刑、行方不明になっている。
5人は目隠しと手錠をされ、2011年8月9日の8時から9時の間(現地時間)にベナジル・ブット国際空港に連行され、東トルキスタンのウルムチ行き中国南方航空機に搭乗させられた。現地情報筋によると、理由は不明であるが、彼らと同行するはずであったもう1名のウイグル人、アブドゥシュクル・アブリミットが出発前に機内から連れ出された。国外追放者はVIP用の特別なゲートから飛行機に連れて行かれた。報道によると、送還された女性は、小さな女の子と男の子を連れたメンザイア・メメットであると確認されている。

5人が中国へ送還されたのは、カシュガルで暴力事件が発生してから2週間も経過していない。国家管理下にある中国メディアによると、2011年7月30日及び31日にカシュガルにおいて、2つの別個の事件で、少なくとも14人が殺害され、42人が負傷した。さらに2011年7月18日に中国治安維持軍は、ホータン市内におけるウイグル人のデモを容赦なく残忍に取り締まり、少なくとも20人を殺害した。中国政府はホータンとカシュガルの事件に対して、「違法な宗教活動」の制限に加え、東トルキスタンにおける最大規模の治安取締りを命じた。

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日本ウイグル協会 2011年8月11日