【北京共同】ロイター通信は26日、中国で政権転覆扇動罪に問われ服役していた著名な市民活動家、胡佳氏(37)が出所し、自宅で家族と再会したと報じた。胡氏の妻、曽金燕さんが電話取材で語ったという。胡氏は26日に刑期が満了し出所するとみられていた。
 今月の温家宝首相の欧州訪問や7月のバイデン米副大統領の訪中などをにらみ、国際社会の人権批判をかわす意図も指摘されている。22日には、脱税の疑いで拘束されていた著名芸術家で人権活動家の艾未未氏の保釈も明らかになった。

 エイズ孤児支援や人権問題に取り組んでいた胡氏は2008年4月、外国メディアの取材を受けたことなどを理由に政権転覆扇動罪で懲役3年6月の実刑判決を受けた。

 ロイターによると、曽さんは26日、胡氏が今後メディアの取材に応じるかどうかは分からないとし「現時点でインタビューに答えることで問題が生じるのを心配している」と語った。

 胡氏は服役中の08年12月に欧州連合(EU)欧州議会の人権賞「サハロフ賞」を受賞。ノーベル平和賞の有力候補に名前が挙がったこともある。

東京新聞 2011年6月26
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011062601000036.html