【ニューデリー共同】インド紙タイムズ・オブ・インディアは29日、中国国営ラジオ、中国国際放送がインド国内でラジオ局の設置を検討していると報じた。

 中国側は「中国の本当の姿」を伝えたいとしているが、中国が「祖国分裂主義者」と敵視するチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世はインドに亡命中。ラジオ局が設置されれば、チベット問題で中国側に有利な宣伝に利用される恐れがある。

 同放送幹部は同紙に対し「インドで周波数の取得を試みているし、協力してくれるインド企業とも協議している」と述べた。

 インド政府は国内での中国の影響力拡大を懸念し、ラジオ局設置を許可しないとの見方が強いが、同放送が既存のインドのラジオ局と提携する可能性はある。

47news 2010/12/29
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