中国国旗を持ったデモ隊の先頭が標的を見つけると、地面からわき上がるような低い声が周囲に鳴り響き、約千人の住民が走りだす。棒を手にした若者が停車している日本車のフロントガラスを割ると、周囲から歓声が上がった。

 17日夜、反日デモが暴徒化した四川省綿陽市臨園口の市街地。デモ隊はスローガンを叫びながら幹線道路を広がって歩くが、近くに制止する警察の姿は見えない。デモ隊の中には、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の中国領有権の主張を訴える手製のプラカードを持つ若者の姿も見えるが、大半の若者は反日というよりも面白がり、興奮した先頭のデモ隊を追い掛けているようだった。デモに便乗し、市街では打ち上げ花火も上がっていた。

 フロントガラスを壊された車の持ち主は、車から降りてぼうぜんとしていると、別の住民らが集まり、路上の車をひっくり返した。警察はその周辺で交通整理をするだけだった。(共同)

産経新聞 2010.10.17
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