【台北=源一秀】台湾の馬英九総統は10日の演説で、「中台関係は大幅に改善したが、外国からの防衛的武器の購入は続けていく」とし、米国に新型戦闘機やディーゼル潜水艦などの供与を引き続き求めていく方針を改めて表明した。

 馬総統は2008年5月の就任以降の中台関係改善について、「緊張は明らかに緩和したが、台湾の安全を関係改善だけに委ねられない」とし、防衛力強化の方針に変わりがないことを強調した。

 中国の温家宝首相らが最近、台湾に向けて配備したミサイルの撤去の可能性に言及したことについては、「中台関係にプラスであり、早く実現してほしい」と述べた。

読売新聞 2010年10月11日
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