【ワシントン共同】亡命ウイグル人組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル主席は30日までに、約200人の犠牲者が出た昨年7月の中国新疆ウイグル自治区ウルムチ市の大規模暴動からまもなく1年になるのを前に、ワシントンで共同通信のインタビューに応じ「依然として数千人のウイグル族が行方不明だ」と明らかにし、中国当局が拘束していると強く非難した。

 ウルムチ市当局はこれまでにも「証拠はない」と行方不明者の存在を否定しているが、中国政府が暴動再発を警戒し、ウイグル族住民らに対しいまだに弾圧を続けている懸念が強まった。

 カーディル氏は、ウルムチ市当局者や暴動後に亡命したウイグル族から集めた情報だとして、不明者のほとんどが若い男性だが、女性や子供も多数含まれていると指摘。さらに「多くの人々が拘束中に拷問を受け、殺されたり、ひどいけがを負わされている」と述べた。

 また中国が新疆の1人当たりの域内総生産(GDP)を全国平均に引き上げる政策を決めたことについて、同自治区への漢族のさらなる移住を促し、人民解放軍系組織「新疆生産建設兵団」を強化するだけだと批判した。

東京新聞 2010年6月30日
http://www.tokyo-np.co.jp/