【ローマ=柳沢亨之】伊捜査当局は28日、在住中国人らの地下組織を脱税や資金洗浄などの容疑で一斉摘発し、中国人17人を含む計24人を逮捕し、中国系企業など73社を家宅捜索した。

 伊ANSA通信などが伝えた。皮革製品など偽ブランド品の販売や、不法入国させた中国人女性の売春あっせんも行い、過去4年間で約27億ユーロ(約2980億円)を中国に違法送金していた疑いがあるという。

 摘発は伊北部から南部まで計8州で行われ、偽造品など約78万点が押収された。組織の中心は北部ボローニャに拠点を置く中国人送金業者らとみられる。タックスヘイブン(租税回避地)として知られる伊半島中部サンマリノ共和国内の金融関係者が関与した疑いもある。

 イタリアでは近年、中国浙江省温州出身の移民が急増、中部フィレンツェ近郊などに数万人規模で居住し、縫製工場の経営や労働などに携わっているが、多くは不法移民とされる。 

読売新聞 2010年6月29日
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