2010年5月26日、21世紀経済報道によると、投機目的の取引や利子が禁止されているイスラム金融だが、今回の金融危機においてさほど被害を受けなかったとして、これまで以上に注目されている。

バーレーン中央銀(CBB)金融エグゼクティブディレクターのKhakid Mahad氏は「イスラム金融が受けた影響は他と比べ最も小さかった」とし、さらに「金融危機で混迷した09年だが、バーレーンには新たに32の金融機関が設立された」とインタビューに答えた。同行の統計データによれば、09年11月までにイスラム金融業の資産規模は8220億ドルに達しており、前年同期比29%もの上げ幅を記録している。

またバーレーン中央銀行は、中国の香港や寧夏回族自治区にも国際イスラム金融センターを設立する計画があることを明かし、両地区はいずれもイスラム金融センターの設立に意欲的な考えを示しているという。イスラム圏国家の投資は金融危機後、欧米からシンガポール、クアラルンプール、東京などアジアの諸都市に注目している。

信用格付け機関の米投資情報会社スタンダード&プアーズによると、2010年のイスラム債券発行額は300億ドルに達するほか、イスラム金融サービス委員会(IFSB)はイスラム金融資産が15年には2億8000万ドルと、05年と比べて4倍に達するとの見込みを明らかにするなど、今後の成長が予測されている。(翻訳・編集/岡田)

レコードチャイナ 2010-05-30
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