【天津共同】中国の楊潔チ外相とアラブ連盟(21カ国・1機構)の外相らが出席した中国・アラブ諸国協力フォーラム閣僚級会議が13日、中国天津市で開かれた。

 原油輸入の依存度が高まる中国の資源外交の一環で、産油国の多いアラブ諸国とエネルギー分野を中心に幅広い分野で協力を進めて関係発展を図ることで、原油の安定確保につなげる狙いだ。

 閣僚級会議は2日間。隔年で開催されており今回で4回目。13日の開幕式には温家宝首相も出席した。温氏は産油国と消費国の対話や協力を強化することを通じて「合理的な国際エネルギー価格を維持すべきだ」と呼び掛けた。

 会議は楊氏がリビアのクーサ対外連絡・国際協力書記(外相)、アラブ連盟のムーサ事務局長とともに主宰。

 「全面的協力関係の深化と共同発展の実現」をテーマに、エネルギー分野の協力、貿易、投資促進のほか、環境や人材育成など幅広い分野の協力をめぐり意見交換。双方は14日に戦略的パートナーシップ強化を目指す行動計画に調印し閉幕する。

 温氏は開幕式に先立ち、クーサ、ムーサ両氏とそれぞれ会談した。

東京新聞 2010年5月13日
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