【北京=佐伯聡士】中国の旧正月「春節」シーズンが28日の元宵節(旧暦1月15日の節句)で幕を閉じるが、1980年代生まれの「80後」世代の若者の間で、春節期間中の多額の出費が話題となっている。

 高額の住宅ローンを抱えて生活苦に見舞われた庶民は「房奴」と呼ばれるが、春節の特別出費で疲弊する若者は「祝日の奴隷」という意味から「節奴」と呼ばれ、社会現象となっている。

 中国紙「競報」などによると、伝統を重視する中国社会では、春節には、結婚した若い夫婦がそれぞれの実家に里帰りするケースが少なくない。両親、祖父母への贈り物、お年玉、おいやめいへのお年玉などを合わせると、サラリーマンの1〜2か月分の給料に相当し、半月前から準備に追われるという。あるインターネットサイトの調査では、5000元(1元は約13円)〜1万元が32%、1万〜2万元が16%となった。

 今年の春節前には、就職難で仕事もままならない大卒の若者が出費を恐れ帰省を渋る「恐帰族」まで話題になった。

 読売新聞 2010年2月28日
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