米民主、共和両党の15人の上院議員は25日、ロック商務長官に対し、中国による人民元相場の為替操作が米産業に被害を与えているとして調査を求める書簡を送付したと発表した。書簡は「外国為替市場で大規模に介入し、対米輸出の補助金として自国通貨を過小評価させているのは疑いようがない」と強調。オバマ政権に人民元問題で対応を求めた。

 書簡を送ったのはシューマー議員(民主)やグラム議員(共和)ら。人民元相場は「一部の試算では(実力より)40%過小評価されている」と指摘した。米製紙産業などで人民元安を背景に中国製品が大量に米国内に入っており、被害に遭っていると主張した。

(ワシントン=御調昌邦)

NIKKEI NET 2010.2.26
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