【台北=栗田秀之】中国から台湾に渡った国民党政権が多数の台湾人を虐殺した一九四七年の「二・二八事件」から六十三年を前に台湾の本土・独立派団体は二十七日、事件への理解をより深めようと、台北市内に点在する事件関連史跡を巡る追悼行事を行った。

 二〇〇八年に民進党から国民党に政権が代わり、犠牲者の遺族を中心に事件の風化を危ぶむ声が強まっており「音楽会など例年の行事では事件の意義が伝わりにくい」(主催者)として、歴史資産を通して台湾戦後史最大の悲劇とされる事件の記憶を刻むことにした。

 主催者発表で約千人が、事件の発端となった闇たばこ取り締まりをめぐる市民殺傷事件の現場など、五カ所を回った。野党民進党の蔡英文主席も駆け付け「台湾の民主と自由は多くの犠牲の上で成り立っていることを感じてほしい」と訴えた。

東京新聞 2010年2月28日
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