日本の北沢俊美防衛相と中国の梁光烈国防相は、27日に東京で会談し、日中が海上での共同訓練を初めて実施することなどを盛り込んだ9項目の共同声明を発表した。28日の新華社電が伝えた。

双方は同日の会談で、適当な時期に中国海軍と日本の海上自衛隊が海上での捜索・救難活動に関する訓練を実施することを決めたほか、海上におけるホットラインの設置に向けた協議を行うことでも合意した。日中両国が共同での軍事的な訓練実施で合意したのは今回が初めてとなる。

双方はまた、北沢防衛相が梁国防相の訪日に答える形で来年訪中することや、中国人民解放軍総参謀長と日本の自衛隊幕僚長による相互訪問を定例化するなど幹部級の交流を活性化することでも合意した。梁国防相は27日、鳩山由紀夫首相とも会談し、両国の国防分野での協力について協議した。

一方、29日付朝日新聞によると、梁国防相は30日、日本の最新鋭イージス艦「ちょうかい」を視察する予定だ。ちょうかいは米国が開発した先端防空システムと弾道ミサイル迎撃能力を備えた最先端護衛艦として知られる。同紙は「機密の固まり」である同艦に共産圏の国防高官を招くのは極めて異例だと伝えた。

梁国防相は北沢防衛相の招きで26日から日本を訪れているもので、30日に帰国する。

北京=崔有植(チェ・ユシク)特派員

朝鮮日報 2009年11月30日
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