2009年11月、レコードチャイナのライターによる個人ブログ「21世紀中国ニュース」は、中国で話題の「楼高高」事件を紹介した。

以下は同ブログから。

「楼高高」(高いビル)事件が話題となっている。問題となったのは湖北省武漢市の新築マンション。12階建てを建設する許可しか得られていなかったにもかかわらず、業者は20階建てのマンションを作ってしまった。こっそり増築というにはあまりにも大胆すぎる行為だが、建設業者は「注ぎ込んだ投資を少しでも早く回収したかった」と動機を話している。

「作ってしまえば後はなんとかなる」というのが業者の考えだったのではと推測するが、行政の対応も驚きのもの。なんと13階から上を解体するよう命じた。上だけ壊すなどという器用なことができるのか、強度は保てるのか、なによりこのマンションに住みたがる住民はいるのか、気になってしょうがない。

事件を伝える中国メディアには「なぜ20階まで建設を許したのか。途中で工事停止を命じられたはず」という論調が目立つ。工事停止を命じられなかった裏の事情が隠されている可能性もあるようだ。

■「21世紀中国ニュース」は中国在住経験を持つ翻訳者のブログ。『21世紀は中国の世紀』と言われその成長がもてはやされるなか、「このまますんなりと発展が続くとは思えない」と考え、スポーツにとどまらず中国関連の「気になるニュースをピックアップし」紹介している。FC2ブログに掲載。
レコードチャイナ 2009-11-29
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