浜田靖一防衛相は17日の閣議に2009年版防衛白書を報告し、了承を 得た。中国が海軍を中心に軍事力の増強を続けていることを指摘し、空母の保有を目指す動きなどについて「我が国として注視すべき事象」と警戒感を示した。 北朝鮮については金正日総書記の後継問題に初めて言及し「体制が不安定化する可能性も排除できない」との認識を示した。

中国の軍備に関しては「近年では台湾問題への対処以外の任務のための能力獲得にも取り組み始めている」と明記。「より遠方の海域での作戦遂行能力 の構築を目指している」と海外展開への意欲を指摘した。特に攻撃的兵器の性格が強い空母を挙げて「保有に強い関心を持ち、技術の研究開発を進めている」と の見解を示した。

日経NET 2009年7月17日
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